vs ミラン戦 ~不運かメンタルか~

 今朝に行われたミラン戦のレビューをしていきたいと思います。ツイッターの140字では少し足りないと思ったのでブログにしてみます。

 ミランは今シーズンは調子がよく、セリエで1位です。チームの状況もいいので正直なところ、勝ち点1を取れれば及第点ではあるのかなと私は試合前に思っていました。試合結果は1-3でありましたが、内容はそのスコアほど離れていなかったようにナポリサポの私からは思いました。

ポジティブな点

 せっかくなんでまずはポジティブな点から挙げていきます。それはファビアンとバカヨコのボランチであったと私は思っています。この二人が組むことによって以前よりもボランチ同士のパスが多くていいと感じていました。この一旦片方のボランチに当てて角度を変えてからダイレクトで前にパスを送るおかげでポリターノやロサーノ、インシーニェといった前の人間にボールを当てることができていました。そのことによってかなり前進できていたので、ボランチ同士のパスが有効でした。かつてのインタビューでファビアンがバカヨコと組むのは非常にやりやすいとのようなことを言っていた(確か)のでこういうことなのかと私は見ていました。以前までの私は正直なところバカヨコは変なところでパスミスするのでデンメのほうがうまいことやれそうじゃないのかと思っていたのですが、今朝の試合を観たらデンメよりも攻撃面では違いを作れる選手であると感じました。最近では以前よりもファビアンの守備力がかなり高くなっており、守備で潰せているシーンが多くみられるようになりました。守備の軽いイメージのあるファビアンでしたが、思っているよりかは低くなくなったのではないのかと思いました。あとは最近のポリターノのコンディションがとても良いことが気になります。以上が私が思ったポジティブな点です。

大きな負け要素

 ポジティブな面も多くみられたため試合の内容としてはそこまで悪くなかったような気がしますが細かいミスなどによって点を重ねられず、結果は負けです。バカヨコが退場してしまったことがこの負けの大きな要因だと私は考えます。バカヨコが前半のうちにイエローカードをもらっているのでいずれは交代しなければならなかったのですが、この日は調子が良かったので交代することができなかったと考えます。得点の起点となったのもバカヨコですからね。結果論ではありますが、バカヨコはカードが比較的出てもおかしくないプレースタイルなので、そこで心を鬼にしてバカヨコを交代させ安全策を取ることができなかった監督の責任なのかと私は思いました。11人いれば逆転のチャンスも十分にあっただけにこの退場はかなり痛かったです。ほかにも代表から帰ってきた選手のコンディションがあまりよくなかったこともあげておきたいです。

懸念

 試合後、ガットゥーゾは好ましくないメンタリティーであったということを言っています。正直なところ、多少は自分の慢心を省みて欲しかったところではあったのですが、監督はどうやらそのようなことを言っています。以前の代表ウィークはナポリの選手はコロナの影響で招集されなかったのであまりわかりませんでしたが、代表ウィーク明けの試合は期間もものすごく短いので確かにチーム全体で気持ちを上げるのはとても難しく休養も足りないとは思います。実際にナポリに残っていたマノラス、ポリターノ、バカヨコはこの試合で調子がよかったです。しかし、以前のリエカ戦でもロッカールームで怒鳴ったということを聞いて少し心配してます。いまいちメンタリティーがそぐわないというのは熱いサポーターがいないのかもしれないですが、監督に怒鳴られないとやれないのはチームとしてどうなのかと思います。ここの問題はチームの在籍年数が多い年上の選手がリーダーシップを奮起して頑張ってもらうしか方法はないと思ってます。逆にいえばここの問題さえ解決してしまえば高い順位につけることができるとも思っています。

疑問

 今シーズンのミランは確かに調子がよくいいチームと感じましたが、試合の内容的には五分五分の相手だと思いました。しかし、ミランには勝利請負人のような人がいます。確かにこの試合では審判にバカヨコにイエローを出されたことが分岐点であるのかもしれませんが、この試合のナポリミランの差は確かにメンタリティーの差によるものなのかもしれません。この負けを不運なものだととらえるか必然的なものなのか気になるところであります。