20/21シーズンのナポリの総括

  今シーズンが終わってCL権が取れなくてとても悔しがっているところではあるが総括をしていきたいかなと思う。今回はチーム状況で分けて時系列で追うようにして自分の感想を書いていきたい。8000字を超えてしまったのでせっかくなんで目次をつけてみた。

シーズン序盤 期待の新人、スクデットも夢ではない?

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 プレシーズンのデビュー戦では開始一分も経たずに得点を決めるという衝撃的なものを残したオシメンがパルマ戦で開幕節に途中出場をしセリエデビューを果たした。その試合も鮮烈なものであった。得点こそしなかったもののオシメンが出ることによってスペースが空き、空いたスペースをほかの選手が使うことで得点を生み出せていた。それに加えて去年あまりパッとしないという印象だったロサーノも躍動していた。圧倒的。こんなにも力でぶん殴るナポリは私がサポーターになってからは見たことがなかった。

 パルマに2-0の勝利の後、ジェノアに6-0で大勝、ここ最近では素晴らしいインテンシティを持つアタランタにも4-1で勝った。やはり今までのナポリになかった爆発力が備わっているような気がした。複数得点を取り落ち着いた試合を観るということが今までになかったのでなんだか新鮮な感じもした。これが力かというのがこの時期での感想である。オシメンやロサーノが離脱したらどうなってしまうのだろうかという心配もあったがスクデットはいけるかもしれないという期待の方が正直なところ大きかった。開幕から調子のよかったサッス戦では運が悪かったのもあり負けはしたが内容は悪いものではなかった。ユーベ戦延期とかのゴタゴタはあったにしろ、こういった調子がボローニャ戦まで続いた。ジエリンスキとエルマスがコロナになって戦線離脱してしまっていたが今シーズンはかなり期待できるのではと思っていた。

ミラン戦~サンプドリア戦 神が神になる

 ボローニャ戦の後には代表ウィークがあった。サポーターの私からしたら誰が活躍するとかよりも怪我せずに帰ってきてほしいというのが心情であるが、その願いのようなものには裏切られ、なんとここまで素晴らしい活躍をしてきたオシメンが右肩を怪我して帰ってきてしまった。なんてことだ。結果としてこのミラン戦からは長い期間オシメンが離脱してしまうことになる。ミラン戦では1-3の敗戦だった。この試合の内容はバカヨコが前半縦に鋭いパスを出していたり、中盤のデュエルで勝ててたりしてめっちゃ効いててよかったけどレッドカードが出てしまったのでそれで負けが確定してしまったような試合だった。今までデンメよりもバカヨコを使う理由が分からなかったがこの試合では負けはしたがバカヨコに対する感情としてはポジティブなものであった。完全に忘れていたがミラン戦もブログを書いていたらしいのでそちらも一応紹介しておく。

52lovesnapoli.hatenadiary.jp

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 11月25日、ナポリの神的存在であるマラドーナが亡くなった。その後のホームゲームではローマ戦では4-0で試合の内容もまさに圧倒したものであった。特に4点目のポリターノの5人抜きで決めたシュートは私にとって忘れられないものとなった。その他内容のローマ戦のブログは別で書いてあるのでそっちも読んでくれると私も喜ぶと思う。

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 その後のクロトーネ、サンプドリアには勝ち越すことができた。一時はオシメンが離脱してしまいどうなってしまうのだろうと思っていたが、ほかの人達の奮闘によって勝つことができていた。特にこの期間のジエリンスキは誰にも止められないくらい巧みであり、チームに対し華麗さと推進力を与えることができていた。見ていて楽しい選手である。ロサーノもここまである程度コンスタントに結果を残すことができていた。ここまでオシメンのアクシデントはあったものの非常にリーグ戦を上手に戦えていたのではないのかと感じていた。

インテル戦~ジェノア戦 今シーズンの暗黒期

 今シーズンではこのインテル戦が一つの大きなターニングポイントであったと私は考える。その一番の理由はメルテンスが怪我をしてしまったことだ。オシメンがいない上にメルテンスも離脱となるとFWにはぺターニャとジョレンテしか残っていない。しかもプレシーズンはあまりなかったのでぺターニャに関してはあまり連携の面でうまくいっていなかった。ジョレンテは機動力的な問題でチームにあまりフィットしなかった。そういう選手層を観てもメルテンスの怪我、離脱というのは大きすぎるものであった。これに加え試合中ではインシーニェがPKを抗議した際に一発レッドになってしまった。主審がマッサだったことを考えればインシーニェが一発レッドが妥当なものかはわからないが試合内容は五分五分であったのに必要のないカードをもらい勝ち点の芽を摘んでしまったのはすごく残念であった。このような態度はカピターノの姿としてもいかがなものであるのかと私は少なからず思った。カピターノとしての振る舞いはチームに影響するので人として成長してもらいたいものである。このような事象からインテル戦では負けるよりも失うものが大きい試合となってしまった。

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 問題はここからである。けが人を多く抱えて次のラツィオ戦からジェノア戦までの戦いで9戦で4勝4敗1分である。負けた相手はラツィオ、スペツィア、エラス、ジェノアであり引き分けた相手がトリノである。今シーズンの負けが9敗なので半分近くがこの期間で起こったものである。ラツィオ戦以外は格下といっても過言ではない。CL権を目指すナポリならば勝たなければならない相手であった。結果はさることながら内容も観るに堪えないものばかりであり、特にラツィオ戦は上位対決であるにも関わらず、どちらもミスを多発しインテンシティも全然上がっていないというサッカーというエンターテインメントとしてかなり終わってる試合でありどちらかサポ以外の人は期待度込みであまり面白くなかったのではないのかと思ったので、個人的な今シーズンワーストの試合としてレッテルを貼らせていただいた。他のサポがこの試合を観た人の感想がもらえれば是非とも聞いてみたい。
 さらにはラツィオ戦ではロサーノの怪我、フィオレンティーナ戦前ではファビアンが新型コロナ陽性、コッパイタリアアタランタ戦2ndleg後ではクリバリが新型コロナ陽性、ジェノア戦ではマノラスの怪我となり主力の多くを欠くことになってしまった。オシメンもジェノア戦でようやく戻ってきたが少し時間がかかりすぎた。むしろこんなにも主力がいないのでは勝つことは難しいと同情の余地はあると思うが今シーズンは過密日程であることが初めからわかっていたのでせめてもSHの枚数が足りなくないかとかプレシーズンがあまりなかったのでもう少し控えの選手を積極的に出して馴染ませる必要があったのではないのかと考えてしまう。こういったところも混みでフロントの補強や放出等の事前準備とガットゥーゾのうまくターンオーバーができていなかったマネジメント能力の拙さが少しでてしまったのではないのかと感じてしまった。そうはいっても今シーズンはかなりイレギュラーであったので対応できなくてもしょうがないとは思う。この時期を上手くやり過ごせたら目標であったCL権は届いたのかもしれないと私は思わずにはいられない。

ユーベ戦~サッスオーロ戦~フィオレンティーナ戦 ガットゥーゾナポリの驚異的な追い上げ

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 監督のクビもかかっているのではないのかといわれたこのユーベ戦、多くの主力が欠けていたままであった。特にCBはクリバリとマノラスが離脱しているのでデビュー戦ではビルドアップをミスをして点につながってしまったラフマニと昨季は調子よかったが今シーズンあまり調子が上がらないマクシモビッチである。崖っぷちの状態、しかしやるしかないという状況であった。圧倒されながらも前半30分、FKでラフマニがキエッリーニとの競り合いで顔を手で押されVARの介入でラッキーな形でPKを獲得することができた。キッカーは先日のスーペルコッパで外してしまったインシーニェである。それを逆をついて先制。そこから9連覇の王者の猛攻が始まった。本当に猛攻だった。なぜこのようなチームがこんな順位にいるのか、やってきたチームの中では圧倒的であり、正直なんでリードしているのかもわからないような展開だった。間違いなく今季の中で一番の強いチームだなと思ってしまった。ただこのときの守備陣は想像を超えて調子が良かった。調子の上がらなかったマクシモビッチもナポリデビュー戦で致命的なミスを犯したラフマニもなぜか毎試合決められてるイメージのあるメレト、その他の選手たち全員が良く守れていた。結果として長い間攻められ続けていたが、自陣のゴールを揺らされてることはなかった。勝った。勝ったのだ。今シーズンで一番心臓に悪い試合だったと振り返って思う。それと同時に今シーズンのナポリの試合の中で一番良い試合だった。今までのユーベ戦は最後の最後に決めるとかの展開はあったと思うが、私が応援し始めてから守って勝つような試合はなかった。崖っぷちのに立たされていたナポリの意地が見えたいい試合だったと私は思う。

 このユベントス戦を機に少しずつ好転していった気はする。しかし、その後のELグラナダ戦、アタランタ戦は負け、サッスオーロ戦は勝てる内容ではあったが引き分けてしまった。アタランタには前半戦にボコボコにしたが、この試合では逆にボコボコにされた。チームとしての練度が全く異なり、特に最後まで強度を落とさなかったのは我々にとって脅威でしかなかった。ELとリーグでの過密日程等で怪我人続出していたこの時期ではユベントスに勝って調子が悪かったチームの気持ち的な面が少し改善されたとしても戦える人数が揃っていないのであれば十分に戦うことはできない。この状況では今シーズンの目標である4位以内を目指しながら、ELを勝ち進むというのは不可能に近いものがあった。こうなればELを捨てて日程に余裕を持たせ4位以内に入ることの方がCL権を得るには現実的であり、選手たちも怪我せずに済む可能性が高くなる。そういった面でELでグラナダに負けたことはタイトルを取るチャンスが1つ減ってしまったがそこまでデメリットではなかった。

 EL敗退後に行われたのはベネヴェント戦である。ベネヴェント戦では比較的危なげなく勝てたが、クリバリのイエローカード2枚で退場。次のサッスオーロ戦では出られなくなってしまった。このサッスオーロ戦も今シーズンでは印象に残る試合となってしまった。正直なところ、試合の内容はあまり覚えていないが試合の終わった後の後味の悪さだけはかなりはっきり覚えている。試合の終盤に3-2でリードしており後ワンプレーを凌げば勝ちという場面であった。ディロレンツォのスローインからバカヨコへパス通そうとしたところを準備しておらず対応が遅れ球際の勝負に負けカウンターへ。その後マノラスがペナルティーエリア内で倒してしまいPKとなり失点しまうという展開となってしまった。軽率。あまりにも軽率であった。ディロレンツォのスローインもわざわざ準備をしていなかったバカヨコに出さなくても良かった。準備していないバカヨコもバカヨコである。途中交代でペナルティーエリア内でクリーンにプレーすることができなかったマノラスも時間帯をある程度考えてほしかった。見ている私たちも勝ったと思ったので選手たちもそう思ったかもしれないが、最後まで勝ちを取りこぼさないように努めてほしかった。逆に言えばあの時間帯まで集中を切らさなかったサッスオーロは天晴れであったが、奮闘してくれていた攻撃陣がキレていてもしょうがないと思えた。ナポリはもったいないところで勝ち点2を落としてしまった。

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 そこからのナポリは強かった。サッスオーロの後のボローニャ戦から最終節の前節であったフィオレンティーナ戦まで13試合で10勝1敗2分であり、ユベントスに負けはしたが冬を制したミランにも今季セリエAを制覇したインテルにも負けることはなかった。おまけにどの試合もゴールを決めることはできている。安定して得点できており、昨シーズン顕著であったいわゆる決定力不足といった問題は解決されたと思われるくらいに得点はできていた。特に今シーズン終盤近くのインシーニェのコンディションの高く、おそらくキャリアハイになのではないのかとも考えられる。カルロ政権でよく見られた守備をしない状態はあまり見られず改善されていった。やや感情的になりすぎてしまうところも残ってはいるがプレーでチームを引っ張っていくカピターノになっているかもしれない。そう思えるプレーであった。オシメンも試合勘を取り戻すのに時間はかかりはしたがシーズン終了辺りでは復調したようで4試合連続でゴールするなどできていた。

 この時期の試合内容といえば、今シーズン最初に期待していた高い攻撃力に練度が乗ったものであった。ここに関しては様々な意見があるが私の意見を述べていく。確かに高い攻撃力ではあるのだが、その代わりに個人の質に依存するものが大きかった。ファイナルサードで相手にブロックを敷かれたときには崩せなかった場合に立ち返るものが無かったのは行き詰ったときに工夫がみられなかった原因だと感じてしまった。それに加え、グラムが怪我し守備をおそらく少しでも改善するためにヒサイを使い続けていた結果、ヒサイの利き足が右ということもあり左サイドを起点した攻撃があまりできていなかった。その偶然の産物なのか狙って生み出したのかわからないが、ディロレンツォのビルドアップ能力と驚異的な体力によって右サイドの攻撃が活性化されていた。またディロレンツォとポリターノのコンビネーションは頼れるものとなっていた。ロサーノが怪我でコンディションを落としてしまったが、ポリターノがうまく機能できていたことは予想外なものであった。バカヨコもシーズン終盤でようやく本来の力を発揮できるようになっていた。今季は怪我多発していなければ最初から強かったと思わせてくれるスカッドであった。今のナポリは強い。そう思いながら最終節を私は観戦した。

最終節エラス・ヴェローナ戦 払拭したいナポリらしさ

 最終節である。順位は4位。勝てば他の試合関係なく3位以内確定である。残すCL権は2つ、競い合う相手はミランユベントスである。ミランユベントスも調子が良いかと言われたら微妙なところではあるので、最終節までもつれ込まずに4位以内は決まるものだと思った。ユベントスはおそらくこういう土壇場では勝つので、負けたら望み薄く、引き分けならばミランが負ければとなっていた。

 相手はエラス・ヴェローナ。前回の対戦では開始7秒でロサーノが点を決めたものの逆転され負けたという試合であった。また、試合の内容も相当ひどいものであり個人的にはラツィオ戦ワーストとしたが、前回の対戦をワーストとした人も少なくは無いだろう。

 相手に対しやや嫌なイメージはあるものの今のナポリは強いと思っているので私は気軽にフジテレビoneの試合前の映像を観始めていた。この試合を観るためだけに月額1100円払わないといけないのはかなり尺に触るものであったが、ナポリがCL権を掴み喜ぶ姿を見たいがために渋々カードの番号を打ちこんだ。ついでに言っておくが、私は願掛けとして試合前に公式のオンラインショップでも30000円の買い物をした。これで盤石である。噂によるとヴェローナはここ最近勝てておらず調子がよくないらしい。勝てないはずがない。

 試合が始まった。見ていくと様子がおかしい。あまりにもミスが多すぎる。今シーズン通してよかったディロレンツォもかなりパスをひっかけてしまったり、ロサーノがドリブルで突破できていなかったりしていた。さらに配置も良くなく、ジエリンスキはボールをもらいに落ちすぎて自分の良さを活かせていなかった。前回のフィオレンティーナ戦でも固さは感じたが、それをはるかに超えていた。それに加え、エラスは細かなファールをすることでプレーを止めて守備をしていたので流れが断ち切られる場面が多くみられた。前半の途中、インシーニェのシュートも左に逸れてしまった。入るかと思った。前半の決定機らしい決定機はこのインシーニェのシュートとロサーノのニア上を狙った2本だけであった。また相手にも決定機があったがラフマニがなんとかブロックしていた。調子が悪いと聞いていた話と違いエラスはいいプレーをしていた。ナポリは今日乗り越えればCL権なのだから今日だけ調子を上げてくるのは本当にやめてほしい。とは言え最近のナポリは点を決めることには定評があったので後半に点を決めるだろうとは思っていた。ミランユベントスも点を取りリードしている。ナポリは勝たなければならなくなった。

 いざ後半である。相変わらず固さは抜けておらず、前半いいプレーをしていたファビアンでさえも今まで見たことのないミスをしていた。前半の途中インシーニェのシュートから相手のDFが弾きコーナーキックを得た。そのコーナーキックではラフマニが初めにヘディングしたがオシメンに当たり、ラフマニの前にこぼれた。ラフマニはそのままこぼれたボールをシュートし得点した。試合開始60分のことであった。この時のラフマニは死ぬほどうれしかったかもしれないが古巣相手に決めたので喜ぶことはなかった。漢である。

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 このような選手を補強できたことを嬉しく思う。このまま守り切ることができればCL権をつかむことができる。ロサーノと代えてポリターノを入れることで守備を高めようともしていた。この交代はロサーノがイエローもらっていたこともあったのでいい交代だと思った。そのようなことをした矢先のことであった。ロングボールからヒサイの裏を取られそのままシュートを打たれた。あっという間のことであった。何が起きているのか理解するのに時間がかかったが、失点したらしい。失点。失点するとこれで同点である。時間はまだある。得点すればいい。あまりチームのコンディションが良くない以上、手を打たなければならない。交代ではマリオルイとヒサイ、ジエリンスキとメルテンスの交代であった。メルテンスとオシメンのコンビは相性が抜群なのでこれで点も取れる見込みがあるかもしれない。そう思ったら次の交代がぺターニャとバカヨコであった。どういう交代なんだろうか。前線に3人送り込めば攻撃力が上がり点が取れると思っているのだろうか。残念ながら現代サッカーはそのように単純ではない。結局後ろに人数が足りずメルテンスが落ちてきてボールを受けにくるしかなくなっていた。この交代はさらに今までにやったことのないことであり逆効果であった。監督としての大舞台での経験値不足がここで出てしまったのか、完全に日和っていた采配だと感じた。このまま点数は動くことなく、最後にアディショナルタイムではポリターノのシュートはキーパーの正面。最後のコーナーキックのぺターニャのシュートは右に逸れた後、長い笛が鳴り響いた。

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 勝てばCL権確定ところで勝てなかった。今のナポリなら勝てる。そう信じていたが、勝てなかった。この試合に限って言えばどう考えても采配が不可解であった。この試合で限らず言えば選手をフィットさせるために貴重な勝ち点を落としていた。ここがガットゥーゾの限界なのだろうか。そう思わざるを得なかった。そう思いながらフジテレビをすぐに解約した。

 試合後、ADLはガットゥーゾの解任を知らせた。勝っても負けても解任は既定路線であったとは思う。調子が良かった時にADLは契約延長をしようとしたが、内容が気に食わなかったのか「私は古風な人間であるので受け付けられない」のような旨を言っていた。このことが契約延長を妨げたと私は思っている。ガットゥーゾに対し色々言いたいことはあるのでそれはまた別のブログでまとめることにする。とにかくガットゥーゾにはやや経験という面では足りなかったかもしれないがアンチェロッティが解任され厳しい時期に来たにも関わらずコッパイタリアを制すことや選手に渇を入れるなどしていただいたので感謝している。ガットゥーゾの移籍先はヴィオラであるとすでに発表されているのでナポリ戦以外で是非とも頑張ってほしい。

  • 感想

 怪我さえしなければとは思わずにはいられないシーズンではあった。しかし、戦力が極端にいなくなった時期があったとしてもCL権を争ったのはよくやったとは思う。特に長年課題であった決定力もかなり上がりゴールの縁を叩くことは昨季に比べれば少なかった。ただし、最後の最後で負けてしまうのは悪い意味でナポリらしかった。こういうことで儚さを感じる必要はないのでクラブとして一皮剥けてほしい。

 監督は退任し、新しい監督(今のところスパレッティが濃厚)が来ることになっているがガットゥーゾが作ってきたチームは次の監督が組み立てるベースになることは間違いないだろう。次の補強や放出は気になるところではあるがその話は監督が正式に決まってから考えていきたい。来シーズンではガットゥーゾ体制があってよかったと言えるようなシーズンにしていただきたい。

 今季はコロナ禍のせいで過密日程でやや強引にでもシーズンが終えられたことは昨シーズンの途中に中断せざるを得ない状況を観れば、幸せなことだと思うので選手と運営に感謝しなければならないと思う。あとはCL権さえ入ってくれれば…と思いが募るばかりではあるが、もう過去のことなので一瞬振り返るけれども戻ってはこないので選手達には前を進んでもらいたい。 

 また個人としては選手の評価とかは書ききれずまとめておきたいことがもう少しありそうなので今季のナポリについて近いうちにブログにあげたい。